江川達也の現在は漫画を離れコメンテーター業へ!筆が止まった2016年と見かけなくなった理由

江川達也の現在は漫画を離れコメンテーター業へ!筆が止まった2016年と見かけなくなった理由

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『まじかる☆タルるートくん』『東京大学物語』で1990年代の少年ジャンプを引っ張り、テレビでは歯に衣着せぬコメンテーターとして知られた江川達也さん。

ただ、ここ数年は新作の漫画を目にすることがなく、テレビでの露出も以前ほどではありません。

江川達也さんの現在を調べていくと、実は漫画を描いていない期間がすでに10年に達していることが分かります。それでいて「引退した」と本人が宣言したわけでもない、という宙ぶらりんな状態が続いています。

この記事を読むとわかること
・江川達也さんの現在の活動と、最後に連載した作品
・漫画の筆が止まるきっかけになった出来事
・テレビで見かけなくなったと感じる理由

江川達也の現在は漫画家というより語る側|筆が止まった2016年からの10年

まず結論から書くと、江川達也さんの現在は「新作を描いている漫画家」ではありません。

肩書きとしては漫画家のまま残っていますが、実際の活動の中心はテレビ・イベントでのコメンテーターと講演に移っています。

その転換がいつ起きたのかを、連載の履歴からたどっていきます。

江川達也の現在の活動はコメンテーターと講演が中心

江川達也さんの現在の主な仕事は、テレビ番組へのコメンテーター出演と、企業や団体に呼ばれての講演です。

これまでにテレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』、テレビ東京『チャージ730!』、インターネット番組『虎ノ門ニュース』などで、政治や社会問題について意見を述べる役割を担ってきました。

また、複数の講演依頼サイトに講師として登録されており、漫画家としての成功体験や発想法をテーマに話す仕事も継続しています。

数学の教員免許を持ち、実際に中学校で教壇に立った経歴があるため、教育をテーマにした依頼も受けやすい立ち位置です。

最後の連載は2016年の『忘却の涯て 16歳の自分への手紙』

江川達也さんが最後に連載した作品は、2016年3月に始まった『忘却の涯て 16歳の自分への手紙』です。

ただしこの連載は9話で終了しています。長期連載を何本も抱えてきた作家としては、異例の短さでした。

そしてこれ以降、新たな連載作品は確認できません。2026年8月の時点で、実に10年間にわたって新作が出ていないことになります。

「江川達也さんは現在も漫画を描いているのか」という疑問に対しては、事実上描いていない、というのが正確な答えになります。

『仮面ライダー THE FIRST』の作画をめぐって同業者から苦言が出た

江川達也さんの現在を語るうえで避けて通れないのが、作画をめぐる評価の変化です。

特に話題になったのが『仮面ライダー THE FIRST』でした。背景がほとんど描き込まれておらず、下書きのような線がそのまま掲載されている、と読者から指摘を受けています。

この件については、同じ漫画家である島本和彦さんが「描きたくねえなら描くな」という趣旨の厳しい言葉を公の場で発しており、業界内でも問題視されたことが分かります。

作品の内容ではなく描き込みの量が批判される、というのは漫画家にとって重い話です。この時期を境に、江川達也さんの新作に対する読者の期待値が下がっていったのは確かでしょう。

2026年で65歳|漫画を描かない期間が10年に達した

江川達也さんは1961年3月8日生まれで、2026年8月の時点で65歳です。出身は愛知県名古屋市千種区。

1984年に『BE FREE!』で商業デビューしているので、キャリアは40年を超えています。

そのうち最後の10年が空白になっているわけですが、65歳という年齢を考えれば、週刊連載のペースで描き続けるほうがむしろ稀です。

同世代の漫画家の多くが月刊誌や不定期連載へ移行していることを踏まえると、江川達也さんの現在の状態を「異常」と決めつけるのは早計かもしれません。

「江川達也を最近見ない」と感じる人が増えた理由

テレビでの露出が減ったと感じている方は多いはずです。これには具体的なきっかけがあります。

江川達也さんは朝日放送『ビーバップ!ハイヒール』に2005年4月から2020年3月までレギュラー出演していました。15年続いたこの番組の終了によって、定期的に顔を見る機会が一気に失われています。

同じ時期に、コメンテーターとして出ていた情報番組もいくつか改編を迎えました。レギュラー枠がなくなり、単発のゲスト出演が中心になったことで、露出量が目に見えて減ったわけです。

つまり「見なくなった」のは活動をやめたからではなく、毎週決まった時間に映る枠がなくなったから、という説明のほうが実態に近いといえます。

引退宣言はしていない点に注意

ここは誤解されやすいところなので、はっきり書いておきます。

江川達也さんは、漫画家の引退を公式に表明していません。「引退した」と書かれている記事もありますが、それは新作が出ていない状態を指して周囲がそう呼んでいるだけです。

2021年11月には、還暦を記念して『まじかる☆タルるートくん展』が開催されており、作家としての活動そのものが完全に途絶えたわけではありません。

江川達也さんの現在は「引退した漫画家」ではなく、「長期の休載状態にある漫画家」と表現するのが妥当です。

江川達也の現在につながる経歴|数学講師・古地図・映像制作

江川達也さんが漫画以外で持っている引き出しは、実はかなり多い方です。

現在の仕事の幅は、漫画家になる前と、連載の合間に広げてきた興味関心の延長線上にあります。

ここからは、現在の活動を支えている経歴を順に見ていきます。

元は名古屋市立東陵中学校の数学科講師だった

江川達也さんは愛知教育大学教育学部の数学科を卒業しています。

そして1983年4月から8月まで、名古屋市立東陵中学校で数学科の講師を務めました。実際に教壇に立っていた期間があるわけです。

ただし在職はわずか5か月ほどで、漫画家を目指して上京しています。本宮ひろ志さんのアシスタントを経て、翌1984年にデビューという流れです。

『東京大学物語』のような受験を題材にした作品を描けたのも、教育の現場を内側から見た経験が下敷きにあったからだと考えられます。

講演の依頼は今も受け付けられている

江川達也さんは現在、複数の講演仲介会社に講師として登録されています。

テーマとしては、漫画家として成功するまでの過程、発想やアイデアの作り方、教育に関する持論などが挙げられています。

講演やセミナー、トークショーといった形式で、企業研修から地域のイベントまで幅広く対応する形です。

テレビのレギュラー枠がなくなった後も仕事が途切れていないのは、こうした直接依頼のルートが残っているためだといえます。

『タモリ倶楽部』の古地図企画で見せたもう一つの顔

江川達也さんを知る人の中には、「古地図の人」という印象を持っている方もいるはずです。

きっかけは『日露戦争物語』の執筆でした。当時の軍用地図を調べているうちに古地図そのものにのめり込み、収集家といえる域まで到達しています。

この知識を買われて、テレビ朝日『タモリ倶楽部』の古地図企画にレギュラーとして登場するようになりました。巨大構造物を扱う回にもたびたび出演しています。

漫画のための資料集めが、結果的に別の仕事を呼び込んだ形です。江川達也さんの現在の活動の幅は、こうした横道の積み重ねでできています。

50代でデジタルハリウッドに通いCGを学んでいた

意外に知られていないのが、江川達也さんが50代で学校に通い直していたことです。

53歳の時点で、渋谷のデジタルハリウッドに在籍していたことが取材で明かされています。まずWEBコースでイラストレーターやフォトショップ、HTMLやCSS、JavaScriptを学び、その後は3DCGソフトのMAYAを扱うコースへ進みました。

目指していたのは、手描きの2Dキャラクターと3DCGの背景を組み合わせた映像を、自分で作って配信することでした。CGの人物には感情移入できない、という理由から、この組み合わせにこだわっていたそうです。

漫画の連載が止まった時期と、この学び直しの時期はちょうど重なります。紙から映像へ関心が移っていたことは、現在の状況を理解するうえで重要な補助線になります。

レギュラーだった『ビーバップ!ハイヒール』は2020年3月まで

先ほど触れた『ビーバップ!ハイヒール』について、もう少し詳しく書いておきます。

この番組は朝日放送が制作していた教養バラエティで、江川達也さんは2005年4月から2020年3月までレギュラーを務めました。15年間です。

関西を中心に放送されていた番組ですが、ネット配信や動画サイトを通じて全国に知られていました。江川達也さんの毒のあるコメントが番組の名物のひとつになっていたことも事実です。

この長寿番組が終わったことは、江川達也さんの現在の露出量に最も大きく影響した出来事だといえるでしょう。

過去作は電子書籍と新装版で今も読まれ続けている

新作こそありませんが、江川達也さんの作品そのものは現役です。

『まじかる☆タルるートくん』『東京大学物語』『GOLDEN BOY』『日露戦争物語』といった代表作は、主要な電子書籍ストアで配信されています。

加えて、近年は新しい版での刊行も行われており、リアルタイムで読んでいなかった世代が手に取る機会が生まれています。

江川達也さんの現在が今も検索され続けているのは、作品が読まれ続けているからでもあります。読者が作品に触れ、そこで初めて作者の近況を知りたくなる、という流れが起きているわけです。

まとめ|江川達也の現在は休載中の漫画家であり語る仕事の人

江川達也さんの現在について、確認できたことを整理します。

・現在の活動はテレビのコメンテーターと講演が中心
・最後の連載は2016年3月開始の『忘却の涯て 16歳の自分への手紙』で、9話で終了
・以降10年にわたり新作の連載はないが、引退の表明はしていない
・『仮面ライダー THE FIRST』などで作画を批判され、島本和彦さんからも苦言が出た
・15年続いた『ビーバップ!ハイヒール』が2020年3月に終わり、露出が大きく減った
・元は名古屋市立東陵中学校の数学科講師で、愛知教育大学の数学科出身
・古地図の知識で『タモリ倶楽部』にレギュラー出演していた
・53歳でデジタルハリウッドに通い、3DCGと映像制作を学んでいた
・代表作は電子書籍や新装版で現在も読まれている

漫画を描かなくなったことだけを見れば「消えた」ように映りますが、教壇・古地図・CGと、江川達也さんはもともと漫画の外側に興味を広げ続けてきた人です。

現在の姿は、その関心がたまたま紙の上に出ていないだけ、と見ることもできます。10年ぶりの新作がある日突然出てきても、この人ならそれほど驚くことではないのかもしれません。

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