東京オリンピックで金メダルを獲得し、一躍国民的アスリートとなった阿部詩さん。
強さとかわいさを兼ね備えた阿部詩さんの年収が、実はある「意外な事情」で思ったより複雑な構造になっているのをご存じですか?
柔道は金メダルを獲っても連盟からの報奨金が0円という独自のルールがあったり、一方でスポンサーやCM出演で着実に稼いでいたり——今回は阿部詩さんの年収の実態を収入源ごとに丁寧に解説します。
・阿部詩の推定年収と収入源の内訳(パーク24給与・スポンサー・賞金など)
・柔道選手独特の報奨金ルールとJOCからの支給額
・兄・阿部一二三との年収比較とパリ五輪敗退後の展望
阿部詩の年収はいくら?推定額と収入源の内訳
阿部詩さんの年収がいくらなのか、気になっている方は多いはず。
東京オリンピック金メダリストとして一躍国民的スターになった阿部詩さんですが、実際のところどれくらい稼いでいるのでしょうか?
収入源を一つひとつ見ていくと、その全体像が浮かび上がってきますよ。
推定年収は約1,000万円の理由
阿部詩さんの年収は、推定で約1,000万円前後と考えられています。
これは公式に発表されている数字ではなく、所属企業の給与水準、スポンサー契約料、大会賞金、メディア出演料などをもとにした推計です。
あくまで目安の数字ですが、複数のメディアが同様の試算をしており、ある程度の信頼性はあると思っていいでしょう。
収入源は主に以下の6つです。
| 収入源 | 推定金額(年間) |
|---|---|
| パーク24からの給与 | 約650万円 |
| スポンサー契約料(味の素・エアウィーヴ) | 各社推定数百万円〜 |
| CM・テレビ出演料 | 推定数百万円 |
| 大会賞金 | 年間数十〜数百万円 |
| JOC報奨金 | 金メダル時500万円(一時収入) |
| 雑誌・メディア取材 | 推定年間100万円前後 |
これらを合算すると、年収が1,000万円を超えることも十分考えられます。
ただし、スポンサー契約料やCM出演料の詳細は非公開のため、実際の金額は上下する可能性があります。
えらく「推定」が多い話ですが、これは阿部詩さんに限った話ではなく、アスリートの収入は基本的に非公開なので仕方のないことなんですよね。
パーク24とはどんな会社?
阿部詩さんが所属する「パーク24株式会社」は、黄色い看板でおなじみのコインパーキング「タイムズ」を全国で約18,000か所以上運営する企業です。
駐車場運営だけでなく、レンタカーやカーシェアリングなど交通インフラを総合的にプロデュースしています。
阿部詩さんは2023年4月からパーク24に所属しており、兄・阿部一二三さんも同じ企業に在籍しています。
パーク24からの給与が収入の柱
阿部詩さんの収入の中でもっとも安定した土台となっているのが、所属企業であるパーク24株式会社からの給与です。
パーク24の平均年収は約611〜650万円とされていますが、阿部詩さんのようなオリンピック金メダリストが一般社員と全く同じ給与水準ということはまずないでしょう。
トップアスリートとして企業の知名度向上に大きく貢献している以上、特別手当やボーナスが上乗せされている可能性は十分あります。
実際、日本の実業団スポーツでは、主要大会で優勝するたびに「結果報奨金」が別途支給されるケースも珍しくないんですよ。
柔道の代表選手の多くが一般企業の実業団に所属する形で活動しており、パリ五輪代表14名のうち5名がパーク24所属というほど、柔道界においてパーク24はトップ選手を抱える主要企業となっています。
毎月安定した給与が受け取れる実業団所属というスタイルは、試合結果に収入が左右されにくい柔道選手にとって、とても現実的で堅実な選択と言えます。
味の素とエアウィーヴのスポンサー契約料
阿部詩さんが現在スポンサー契約を結んでいる企業は、「味の素」と「エアウィーヴ」の2社です。
どちらも日本国内では知名度抜群の大手企業。これほどのブランドと契約できているのは、それだけ阿部詩さんの社会的影響力が高いということですよね。
味の素とのスポンサー契約
味の素は2021年に阿部詩さんと兄・一二三さんの兄妹揃ってスポンサー契約を締結しました。
契約内容には「ビクトリープロジェクト®」というアスリートへのコンディショニングサポートが含まれており、栄養管理から競技環境づくりまでトータルサポートを受けています。
フィギュアスケートの羽生結弦さんやバスケットボールの富樫勇樹さんなど、各界のトップアスリートを多数サポートしている味の素のネットワークに加わっているわけで、これは阿部詩さんの実力とネームバリューが評価されている証と言えます。
エアウィーヴとのスポンサー契約
エアウィーヴは高反発マットレスパッドで有名な日本の総合寝具メーカーです。
2021年7月1日に阿部詩さん・一二三さん兄妹と正式なスポンサー契約を締結しており、以来、阿部詩さんはエアウィーヴの寝具を愛用しています。
「睡眠は疲労回復だけでなく、心と体をリセットしてコンディションを維持するための大切な時間」として、アスリートの睡眠環境をサポートするという形の契約です。
試合前後の疲労回復やコンディショニングに直結する製品だけに、単なる金銭的なスポンサーシップを超えた、実際の競技力向上へのコミットメントが感じられる契約内容ですよね。
契約金額は非公開ですが、一般的にアスリートのスポンサー契約料は1社あたり数百万円から数千万円が相場とされており、2社合わせると相当な額になる可能性があります。
CMやテレビへのメディア出演料
スポンサー契約とは別に、CM出演やテレビ出演からの収入も阿部詩さんの収入を支えています。
これまでのCM出演歴は以下の通りです。
| 時期 | 企業・ブランド |
|---|---|
| 2019年6月 | JXTGエネルギー(ENEOS) |
| 2021年7月 | アディダスジャパン |
| 2021年7月 | 味の素 |
| 2021年9月 | 日本航空(JAL) |
| 2021年10月 | エアウィーヴ |
| 2021年11月 | 味の素 |
| 2022年6月 | エスティローダー(化粧品) |
東京オリンピック金メダル獲得後の2021年には、わずか1年間で5本ものCMに出演しています。
「スポーツブランド、食品、航空会社、寝具、化粧品」と多岐にわたるジャンルから声がかかるのは、阿部詩さんが「強さとかわいさを兼ね備えた選手」として幅広い層に支持されているからこそでしょう。
化粧品大手エスティローダーのCMに起用されているあたり、選手としての実力だけでなくビジュアル面での評価も高いことが伝わってきます。
一般的にアスリートのCM出演料の相場は1本500万円以上とも言われており、複数本出演しているとなればその分収入も積み上がっていきます。
また、テレビ番組への出演も積極的で、2024年5月には日本テレビ「Going! Sports&News」に生出演したほか、2023年4月にはフジテレビ「VS魂」にも兄・一二三さんとともに出演しています。
モデルとしての活動も活発で、アディダスの2023年春夏キービジュアルに起用されたり、ファッション誌「SPUR」の表紙を飾るなど、アスリートの枠を超えた活躍を見せています。
グランドスラムや世界選手権の大会賞金
競技実績に裏打ちされた大会賞金も、阿部詩さんの収入源のひとつです。
ただし、これは一般的に思われているよりもかなり金額が小さかったりするので、実態を見ていきましょう。
主な大会での優勝賞金実績は以下の通りです。
| 時期 | 大会名 | 優勝賞金 |
|---|---|---|
| 2022年7月 | IJFワールドツアー ザグレブグランプリ | 約33〜37万円 |
| 2022年10月 | タシケント世界柔道選手権 | 約280万円 |
| 2022年12月 | グランドスラム東京 | 約44〜62万円 |
| 2023年5月 | ドーハ世界柔道選手権 | 約66〜74万円 |
| 2023年12月 | グランドスラム東京 | 約55〜62万円 |
| 2024年3月 | グランドスラム・アンタルヤ | 約44〜61万円 |
ご覧の通り、グランドスラムの優勝賞金は4,000〜5,000ドル(日本円で40〜60万円前後)が一般的で、決して大きな額ではありません。
世界選手権は比較的高く、最大で約280万円ほどになりますが、それでも他の競技のスター選手と比べると控えめな印象です。
2020年のグランドスラム・デュッセルドルフ優勝以降、阿部詩さんは出場したすべての世界大会で優勝を飾るという圧倒的な強さを誇っていました。
(2024年パリオリンピックで2回戦敗退するまでは。)
その勝ち続けた実績がCM起用やスポンサー獲得につながっているわけで、「賞金は小さくても、勝ち続けることで収入全体を底上げしている」という構造が見えてきますね。
各大会賞金の一覧まとめ
柔道の国際大会は階級によって賞金額が若干異なる場合もありますが、おおよその目安として上記の表が参考になります。
グランドスラムシリーズよりも世界選手権の方が賞金が高く設定されているのが特徴で、年1回の世界選手権での活躍が賞金収入に大きく影響します。
JOCから支給される報奨金とは
オリンピックでメダルを獲得した際に話題になるのが、「報奨金」です。
ここで意外な事実があります。
柔道界では、全日本柔道連盟からの報奨金が0円なんです。
他の競技を見てみると、テニスなら金メダルで800万円、バドミントン・卓球・空手は1,000万円、陸上やゴルフは2,000万円の報奨金が各競技団体から支給されます。それが柔道だと0円……これはちょっとびっくりしませんでしたか?
理由を全日本柔道連盟に確認したところ、「カデ・ジュニアを含めたすべての強化事業に費用を充てており、次世代の五輪選手の育成に集中している」とのことでした。
選手個人への報奨金より、育成全体への投資を優先するのが柔道連盟の方針というわけです。
ただし、柔道選手にまったく報奨金がないわけではありません。日本オリンピック委員会(JOC)からは、メダルの色に応じた報奨金が支給されます。
- 金メダル:500万円
- 銀メダル:200万円
- 銅メダル:100万円
東京オリンピックでは個人(女子52kg級)で金メダル、さらに混合団体で銀メダルを獲得した阿部詩さんは、合わせて700万円のJOC報奨金を受け取ったことになります。
オリンピックは4年に1度のため、年収に均すと175万円程度の上乗せになりますが、一時収入として相当なインパクトがあることは間違いありません。
阿部詩の年収を調べる人向けの関連情報
阿部詩さんの年収に関して、気になるポイントはまだまだあります。
兄・阿部一二三さんとの比較や、同じ柔道選手との年収差、パリオリンピックの敗戦が今後の収入に与える影響まで、詳しく見ていきましょう。
兄・阿部一二三との年収はどちらが上?
阿部詩さんの収入を語るうえで切り離せないのが、兄・阿部一二三さんとの比較です。
兄妹揃って柔道家で、同じパーク24に所属し、スポンサーも味の素・エアウィーヴの2社が共通しているという、ある意味ユニークな兄妹ですよね。
週刊現代(2024年8月)は「阿部一二三は年収1億円超え」という見出しで阿部一二三さんの収入に注目した記事を掲載しています。
この数字の根拠として考えられるのは、一二三さんが東京・パリと2大会連続でオリンピック金メダルを獲得したこと、さらにパリ大会での連覇によって知名度と希少性がさらに上がったことが挙げられます。
パリ五輪での成績を比較すると、一二三さんは金メダル(連覇)、詩さんは2回戦敗退という明暗がはっきり分かれました。
競技実績がスポンサー価値に直結するスポーツの世界では、この結果の差が今後の収入に影響してくる可能性があります。
ただし、阿部詩さんも若くして東京オリンピック金メダリストであり、パリの敗戦後も2025年の世界選手権(ブダペスト)代表に内定しているなど、競技生命はまだまだ続きます。
長兄・阿部勇太朗さんは国家公務員として働いており(一部には入国警備員との情報もあるが未確認)、年収は国家公務員の平均水準である550〜650万円程度と推測されます。
3きょうだいの中では、詩さんと一二三さんのどちらかが収入トップということになりそうです。そして現時点ではパリ五輪での金メダル連覇を果たした一二三さんの方が収入面でリードしている可能性が高いと言えるでしょう。
国内外の柔道トップ選手との年収比較
阿部詩さんの推定年収約1,000万円は、柔道選手の中ではトップクラスです。
ただ、他競技のスター選手と比べるとどうでしょうか?
同じ柔道の国内選手で比較すると、東京オリンピック金メダリストのウルフ・アロン選手は大学に所属しており、大学職員として給与をもらいながら競技を続けています。大学職員の平均年収が600〜700万円とされており、テレビ出演や独自のYouTubeチャンネル運営(登録者数約4.7万人)などを合わせると、阿部詩さんと近い水準の収入と推測されます。
一方で、世界に目を向けると、フランスの柔道王者テディ・リネール選手は別次元の話になります。
パリ・サンジェルマン(サッカークラブ)とも関係を持ち、スポーツビジネスやマーケティング学校を設立するなど実業家としても活躍するリネール選手の推定年収は約550万ユーロ(日本円換算で7億円超)とも報じられています。
この差は、フランスにおける柔道のプロ化の度合いや、ヨーロッパのスポーツマーケットの規模の違いが大きく影響しています。
柔道という競技において、日本のアスリートが実業団に所属して安定した給与を得るスタイルと、海外のトップ選手がスポーツビジネスで大きく稼ぐスタイルの違いは、収入構造の根本的な違いとも言えます。
パリオリンピック敗退が収入に与えた影響
2024年パリオリンピックで、阿部詩さんはまさかの2回戦敗退を喫しました。
試合後に涙を流した姿はリアルタイムで世界中に配信され、大きな反響を呼びました。フランスのパリ2024公式アカウントもその写真を「偉大なチャンピオンは決して死なない」というメッセージとともに発信するなど、敗戦が世界的に注目されるほどの選手であることを改めて示した形でした。
さて、競技成績と収入の関係で言うと、パリ五輪での敗退が即座に大きな収入減につながるわけではありません。
現在のスポンサー契約(味の素・エアウィーヴ)はすでに締結されており、契約期間中の収入は基本的に保証されています。
ただし、新たなスポンサー獲得やCMオファーの面では、競技実績が評価基準のひとつになるため、今後の試合結果が収入の伸びに影響してくる可能性はあります。
一方で、パリ五輪での「号泣シーン」は逆に阿部詩さんへの世間の注目度を上げたという見方もあります。「強くてかわいいだけでなく、感情をそのまま見せられる人間らしさ」がファン層をさらに広げたとも言えるからです。
スポンサー企業にとって重要なのは「試合の勝ち負け」だけでなく「社会的な存在感」でもあります。その意味で、阿部詩さんの認知度・好感度は依然として高い水準にあると考えられます。
将来の展望とロサンゼルス五輪への道
パリオリンピック後、阿部詩さんは2025年の世界柔道選手権(ブダペスト)代表に選ばれ、競技への意欲を見せています。
実戦復帰は2025年2月以降とのことで、パリの敗戦からリフレッシュして再スタートを切った形です。
最終的な目標として掲げているのが、2028年のロサンゼルスオリンピックでの金メダル獲得です。
「私が引退した後でも語り継がれるような五輪にしたい」という言葉を以前から残しており、競技者としての覚悟が伝わってきます。
収入の観点から見ると、ロサンゼルス五輪での金メダルは単なる競技的栄誉にとどまらず、JOC報奨金500万円の獲得やスポンサー価値の大幅上昇につながる重要なイベントになります。
また、ロサンゼルスは日本時間でも観戦しやすい時間帯での競技になることが多く、日本国内での注目度・メディア露出が増えることも期待できます。
今後は2028年に向けて着実に実績を積み、東京のリベンジとして新たな黄金時代を築けるか——阿部詩さんの第二章が始まろうとしています。
収入はトレーニングや自己投資に還元
高収入を得ている阿部詩さんですが、そのお金の使い道として伝わってくるのは、競技力向上への投資です。
専門的なトレーニング施設の利用、栄養管理、海外遠征費用など、トップアスリートとして最高のコンディションを維持するためには相当な出費が必要です。
エアウィーヴのスポンサー契約に見られるように、睡眠環境への投資にも積極的で、パフォーマンスに関わるすべての面で自己投資を惜しまないスタイルが窺えます。
将来的には柔道界への貢献や後進の育成にも力を入れることでしょう。競技を引退した後のキャリアパスとして、指導者や解説者として活躍するアスリートは多く、阿部詩さんもそのような形で長く柔道に携わる可能性があります。
年収への世間の声
阿部詩さんの年収や活躍について、ネット上ではさまざまな声が上がっています。
「東京五輪の頃と同じ気持ちで応援してる」「パリで泣いてた姿が忘れられない、頑張ってほしい」といった応援の声が多いのはもちろんですが、年収面についても興味を持つ人は多いようです。
「オリンピック金メダリストでも柔道は報奨金ゼロなの?」という驚きの声もあれば、「実業団選手でもあれだけ稼げるんだ」という感心の声も見受けられます。
また、パリ五輪での敗退後も「ロサンゼルスでリベンジしてほしい」「パリの経験が糧になるはず」など、阿部詩さんへの期待は衰えていません。
応援する声の多さを見ても、阿部詩さんがスポーツ選手としてだけでなく、一人の人間として多くの人に愛されていることがよくわかります。
その認知度・好感度の高さは、今後の収入にもプラスに働き続けるはずです。
阿部詩の年収のまとめ
- 阿部詩の推定年収は約1,000万円前後とされる
- 所属企業・パーク24株式会社の平均年収は約611〜650万円
- スポンサーは味の素・エアウィーヴの2社で、各社から数百万円規模の契約料が見込まれる
- CM出演料の一般的な相場は1本500万円以上とされる
- 大会賞金はグランドスラムで4,000〜5,000ドル前後(約44〜61万円)、世界選手権はより高額
- 全日本柔道連盟からの報奨金は0円という独自の方針がある
- JOCからは金メダル500万円・銀メダル200万円・銅メダル100万円の報奨金が支給される
- 東京五輪での個人金・団体銀により、JOCから合計700万円相当を受け取ったとされる
- CM出演歴は2019年〜2022年にかけてENEOS・アディダス・味の素・JAL・エアウィーヴ・エスティローダーなど多数
- 兄・阿部一二三と収入規模は近いが、パリ五輪の成績差から一二三さんの方がやや上と推測される
- 海外のトップ選手テディ・リネールの推定年収は約7億円超とされ、収入構造の違いが大きい
- パリオリンピックで2回戦敗退したが、スポンサー契約への即時影響は限定的とみられる
- 2025年世界柔道選手権(ブダペスト)代表に選ばれ、現役続行中
- 2028年ロサンゼルスオリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げている
- ロサンゼルス五輪での金メダルはJOC報奨金・スポンサー価値向上の両面で収入増につながる可能性がある


